「木漏れ日」という日本語

木漏れ日(こもれび)は、森林などの木立ちから太陽の日差しが漏れる光景のこと。「木洩れ日」とも書く。 引用:Wikipedia

木漏れ日とは,良い言葉ですよね。外国語に翻訳しにくい日本語の一つのようです。漢字の直訳からは「木の間から漏れる日(の光)」を指す言葉ですが,Wikipediaで「光景」と説明されているように,陽光そのものだけでなく,それがある雰囲気や情景を含んだ表現です(だから訳せない)。

森の木漏れ日 木漏れ日の森

また「木漏れ日」という言葉は情景を含んだ表現なので,その言葉を使っている人の頭の中には何か特定の風景が浮かんでいるかもしれません。しかし,「木漏れ日」という言葉自体に特定の季節や時間帯を指すニュアンスは実は含まれません。少し意外に感じるのですが,俳句の季語の中にも「木漏れ日」はなく,春夏秋冬,朝から夕方まで,いつ見ても「木漏れ日」なんですね。日本人なら,頭の中でそれとなく情景を思い浮かべる言葉ですが,実は特定の状況に限定されない総称であるという点。ちょっと不思議な日本語ですね。

投稿日:2017年2月20日 更新日:

執筆者:Its

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